賃貸借契約時に保証人は必要?不要の物件や保証会社についても解説

賃貸ノウハウ

瀬戸 繁貴

筆者 瀬戸 繁貴

不動産キャリア7年

賃貸借契約時に保証人は必要?不要の物件や保証会社についても解説

賃貸借契約を結ぶ際、保証人が必要かどうかは物件選びに大きく関わる大切なポイントとなります。
保証人には収入や年齢など一定の条件があるため、誰でもすぐに引き受けられるものではありません。
最近では、保証会社を利用した契約や、保証人を必要としない仕組みも広がりつつあります。
本記事では、保証人の条件や代替手段、保証人がいない場合の対応策について解説いたします。

賃貸借契約の保証人となれる方の条件

賃貸借契約の保証人となれる方の条件

賃貸借契約において保証人を頼むとき、「誰がなれるのか?」は大切なポイントです。
保証人になれるかどうかは、主に「本人との続柄」「国内に居住しているか」「安定した収入があるか」という3つの点で判断されます。
以下では、それぞれの条件を解説いたします。

保証人となれる方の条件①:親族

保証人は親族が選ばれやすい傾向があります。
信用度と連絡のしやすさが重視され、多くの物件は二親等以内を推奨します。
なかでも、両親は収入や信用力が認められやすく、書類準備もスムーズです。
兄弟姉妹でも同居や近居なら認められるケースが多いでしょう。
一方で、おじ・おばなど三親等の親族については、本人との関係性や経済状況によって判断が分かれるため、事前確認が大切です。
また、配偶者を保証人として認めるかどうかは、物件や管理会社によって異なるため、あらかじめ確認しましょう。

保証人となれる方の条件②:国内

保証人は日本国内に居住していることが基本的な条件です。
家賃滞納時などに速やかに連絡を取れることが前提となるほか、法的手続きをスムーズに進めるうえでも国内居住が求められるのです。
遠方居住でも責任能力が確認できれば認められる場合がありますが、審査は厳しくなる傾向があります。
地方に住む保証人の場合は、本人確認のための面談や郵送手続きが追加で求められる可能性があることも知っておきましょう。
なお、海外在住の親族は原則として保証人になれません。

保証人となれる方の条件③:収入

保証人には、一定の収入が求められます。
目安として年収が家賃の30〜36倍程度あれば、審査に通りやすいとされます。
たとえば、家賃7万円の場合、年収210〜250万円が基準です。
正社員や公務員など安定職は有利で、年金受給者や自営業者は収入証明の提出を求められる場合があります。
勤務形態の安定性が低い場合には、補足書類として職歴証明や残高証明を求められることもあるでしょう。
さらに、クレジットカードの支払い履歴やローン残高など、信用情報も審査材料となるため、金融トラブルの有無が確認されます。
信用情報機関に登録された延滞履歴は5年間ほど残るため、過去の遅延があると審査通過が難しくなることにも注意が必要です。

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賃貸借契約の保証人の代わりになる保証会社

賃貸借契約の保証人の代わりになる保証会社

最近の賃貸借契約では、保証人の代わりに「保証会社」を利用することが一般化してきました。
ここでは、保証会社の基本的な仕組みから、利用にかかる費用、そして貸主・借主双方にとってのメリットまでを解説いたします。

保証会社とは

保証会社とは、賃借人が家賃を支払えなくなった場合に、代わりに家主に支払うことを保証する専門の会社です。
従来は連帯保証人が必要とされていましたが、近年は保証会社の利用が一般的になりつつあります。
この背景には、親族に保証人を頼みにくい社会状況や、単身者・高齢者・外国人など多様な入居者の増加があります。
保証会社を利用すれば他人に迷惑をかけずに契約でき、家主も滞納リスクを軽減することが可能です。
ただし、選ぶ際には、代位弁済後の督促方法やサポート窓口の対応速度も確認すると安心です。
なお、保証会社は信販系・独立系・家主系などに大別され、それぞれ審査基準やサポート体制が異なります。
信販系はクレジット審査が厳しい一方、ポイント還元など付加価値が魅力です。
独立系は柔軟な審査が特徴ですが、利用料がやや高めに設定される傾向があります。

保証会社の相場

保証会社を利用する際には、初回の保証料と更新料が発生します。
初回保証料は、賃料の半月分~1か月分程度が目安です。
更新料は不要とする保証会社もあり、必要な場合でも年間数千円〜1万円台が目安になります。
たとえば、家賃7万円の物件であれば、初回保証料は約35,000円〜約70,000円が一般的です。
これらは、契約時にまとまって支払うケースが多く、入居初期費用に含まれることもあります。
また、毎月家賃の数%を保証料として支払う方式もあり、この場合は更新料が不要になることが多いです。
保証料の上限や支払い方法は、物件管理会社と保証会社の契約形態によって左右されるため、見積書を取り寄せておくと安心でしょう。
信販系や独立系など、会社によって審査基準や料金体系が異なるため、契約前に詳細を確認することが大切です。

保証会社のメリット

最大のメリットは保証人が不要となることです。
一部の物件では、保証会社加入後も連帯保証人を求められるケースがありますが、保証会社を利用すれば1人でも契約できる場合が多いです。
さらに、保証会社が家賃を立て替えた後に借主へ督促をおこなうため、家主は安心して契約を結べます。
入居審査がスムーズになり、審査時間の短縮やトラブル回避にもつながります。
滞納時の早期対応により、借主も延滞金の発生を抑制することが可能です。
物件によっては、敷金の減額や契約手続きの簡略化といったメリットが付与され、保証会社制度は借主・貸主双方に利便性が高いと言えるでしょう。
近年は、手続きの電子化も進み、さらに利便性が高まっています。
また、保証会社を利用することで家賃支払い履歴が信用情報に反映され、将来的なローン審査でプラス評価となる場合もあります。

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賃貸借契約の保証人がいない場合

賃貸借契約の保証人がいない場合

保証人がいない場合でも、保証会社やクレジットカード決済など代替手段が増えています。
ここでは、具体的な選択肢として「保証人不要の物件」や「クレジットカードの活用」といった方法を、注意点も交えて解説いたします。

保証人不要

近年、保証人を必要としない賃貸物件が増えています。
代表例として、都市再生機構の公的賃貸住宅は保証人なしで契約でき、単身者や高齢者にも支持されているのが特徴です。
民間でも「保証会社加入を条件に保証人不要」とするケースが広がり、貸主も安心して契約を進められます。
最近では、入居者アプリを通じて家賃支払い履歴を可視化し、信用スコアとして活用するサービスも登場しているのです。
ただし、築年数が古い物件や立地条件が不利な物件では、入居促進策として保証人不要とする場合もあるため、条件や設備を事前に確認しましょう。

クレジットカード

家賃の支払いを、特定のクレジットカードでおこなうことで、保証会社の審査を簡略化できる仕組みがあります。
保証料の割引やポイント付与といった特典が得られる一方、カード会社の審査と残高管理が欠かせません。
毎月の自動引き落としにより支払い漏れを防げますが、引き落とし日に口座残高が不足しないよう注意が必要です。
カード更新時には新しいカード情報を早めに管理会社へ届け出ないと、未払い扱いとなるリスクがあるので注意しましょう。
クレジットカードによる保証は便利ですが、自己管理が不可欠です。

背景と注意点

家族構成の変化や高齢化により、保証人を用意できない人が増えています。
こうした需要を背景に、保証会社やカード決済対応物件が拡大し、入居のハードルは下がる傾向にあると言えるでしょう。
近年は、政府の住宅セーフティネット制度も拡充され、高齢者や子育て世帯向けに保証料を補助する自治体も増えています。
ただし保証料や手数料が発生するため、総費用を把握したうえで比較検討することが重要です。

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まとめ

賃貸契約では保証人が必要な場合が多く、収入や年齢など一定の基準を満たす人物の選定が大切です。
保証人が見つからない場合には、保証会社の活用やカード決済対応物件の検討も選択肢となります。
事前に利用可能な保証方法を確認し、自分にとって負担の少ない契約形態を選ぶことが大切です。

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