
不動産投資における確定申告について!必要書類や節税の仕組みも解説

不動産投資を始めるにあたり、複雑な「確定申告」の手続きや、どの程度の節税効果が見込めるのかといった点でお悩みではありませんか。
適切な申告を怠ると追徴課税などのリスクが生じますが、経費や控除の仕組みを正しく理解して活用することで、収益性の向上が期待できます。
本記事では、確定申告が必要なケースや用意すべき必要書類の整理方法、さらに減価償却や損益通算を活かした節税方法について解説します。
安定した不動産経営を目指したいとお考えの方は、ぜひご参考になさってください。
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不動産投資の確定申告とは

確定申告とは、1年間に得た所得とそれに対する税額を計算し、所定の期限内に税務署へ申告・納税する手続きのことです。
まずは、不動産投資の際に申告が必要になる条件や、全体的な流れについて解説していきます。
申告が必要な条件と所得
不動産投資で得る利益は「不動産所得」に区分され、確定申告ではこの区分を基準に手続きをおこないます。
家賃だけでなく、更新料や返還されない敷金・保証金や、さらには共益費として受け取る費用も収入に含まれます。
そのため、通帳や報告書で入金内容を確認しておきましょう。
とくに、給与所得者は、給与と退職金以外の所得が20万円を超えると、申告が必要になります。
ただし、年収が2,000万円を超える場合は、金額に関わらず必ず申告が必要です。
5棟10室の基準は事業的規模の判断に使われますが、規模に満たなくても帳簿を付けて期限内に申告すれば、青色申告のメリットを受けられます。
無申告時のリスクと罰則
期限内に申告することは、余分な税負担を防ぎ、収支計画を安定させるための大切なポイントです。
万が一申告を忘れた場合、納付すべき税額に対して「無申告加算税」が課されます。
納税額50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の税率、300万円を超える部分に対しては30%という高い税率が適用されることになりました。
2024年1月1日以降は税制改正により納税額300万円超えの場合、全額に対し税率30%が適用されることになりました。
ただし、税務署から通知を受ける前に自主的に申告すれば、税率は5%に軽減されるため、早期に正しい帳簿を整えて申告することが、将来の資金計画へとつながります。
年間スケジュールと流れ
申告の対象期間は毎年1月1日から12月31日までで、この1年分の収支をもとに申告をおこないます。
日々の入金確認や領収書の保存、帳簿への記帳を続けることが、翌年の申告作業の土台となります。
そのため、年明けの1月には、年間収支報告書や源泉徴収票、各種控除証明書をそろえ、決算書作成の準備を始めましょう。
書類が届いたら順に保管場所を決めて整理しておくと、作業中に迷わずに済みます。
また、申告期間は原則2月16日から3月15日までで、窓口や郵送のほか、24時間利用できるe-Taxも活用できます。
納税も原則3月15日までにおこない、e-Taxの利用は青色申告特別控除の65万円控除の要件にもなるため、積極的に取り入れると良いでしょう。
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確定申告の必要書類と経費・控除の整理

前章では、確定申告の重要性を確認しましたが、正確に手続きをおこなうためには事前の書類準備が欠かせません。
ここでは、具体的に用意すべき書類や経費の考え方について解説します。
主な書類一覧とその役割
まず揃えたいものは、日々の入出金を記録する帳簿で、収入と経費を整理する起点となるため、早めに整えておきましょう。
次に、取引内容を示す領収書や請求書を集め、帳簿の記載を裏付ける証明として、きちんと保管しておくことが大切です。
年明けには年間収支報告書が届くことが多く、1年分の動きを確認しながら、記帳のズレを修正するのに役立ちます。
また、給与所得がある方は源泉徴収票も用意し、地震保険料控除証明書など、各種控除証明書とあわせて提出資料をまとめます。
申告時には、青色申告決算書または収支内訳書を作成するため、早めに様式を確認し、準備を進めておくと良いでしょう。
経費になる項目と管理術
不動産所得の計算では収入から必要経費を差し引くため、経費の整理がそのまま利益管理につながります。
日々の入力を習慣にしておくと、後からまとめて作業する負担を減らせて効果的です。
管理費や修繕費、借り入れ金利子のうち建物部分、減価償却費などが主な経費となるため、契約書や返済予定表とあわせて保管しておきましょう。
また、更新料などの収入も含め、管理会社の報告書と通帳の明細を見比べて、漏れを防ぐことが大切です。
書類を月ごとに分類し、私用と分けて管理すれば、申告時の作業もスムーズになり、経費の根拠も示しやすくなります。
各種控除を活用する手順
控除とは、所得から一定額を差し引く仕組みで、必要書類を適切に準備することで申告内容を整理しやすくなります。
証明書が届いたら早めに内容を確認し、保管場所を決めて申告時にすぐ使える状態にしておきましょう。
青色申告を選ぶと、帳簿を正しく付けて期限内に申告することで、最大10万円の特別控除が受けられます。
さらに、複式簿記による記帳をおこない要件を満たし、不動産所得が事業的規模と認められる(5棟10室基準など)場合は、控除額は最大65万円になります。
青色申告は年の途中からでも準備を始められるため、まずは帳簿の簡単な分類から取り組んでみると良いでしょう。
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減価償却と損益通算を活用した節税方法

ここまで、書類や経費について解説しましたが、投資効果を高めるためには税金を抑える仕組みもおさえておきましょう。
最後に、減価償却や損益通算を用いた、実務的なテクニックについて解説していきます。
減価償却費の計算と影響
減価償却とは、建物などの取得費を一度に経費化せず、毎年の経費として分けて計上する方法です。
減価償却費を必要経費に含めることで、年間所得が整い、長期的な資金計画も立てやすくなります。
計算の基礎となるのは取得価額と、使用できる年数の目安である耐用年数です。
この耐用年数の考え方によって毎年の経費額が変わるため、購入時の資料を整理し、根拠を示せる形で保管しておくことが大切です。
このように、減価償却を正しく反映すれば所得の見え方が安定し、金融機関への説明や次の物件検討にも役立つでしょう。
損益通算の仕組みと条件
損益通算とは、不動産所得の赤字を他の所得と相殺できる仕組みで、税負担をならすために役立ちます。
給与所得者であっても不動産所得は申告で合算されるため、全体の所得状況を整理しやすくなります。
また、家計と投資を分けて把握できる点もメリットと言えるでしょう。
ただし、適用できるかどうかは所得の種類や状況によって異なるため、申告書の区分を確認しながら進めることが大切です。
赤字の理由を帳簿で説明できるようにしておくと、手続きがスムーズになり、翌年以降の計画にも役立ちます。
効果を最大化する注意点
節税効果を高めるには、収入の漏れを防ぎつつ必要経費をしっかりと計上し、帳簿と証憑を一致させることが基本となります。
更新料や共益費として、受け取る電気代・水道代なども収入に含まれるため、通帳明細と報告書を照らし合わせて確認しましょう。
なお、青色申告特別控除を活用するには、期限内提出とe-Tax利用を意識し、準備を前倒しで進めると安心です。
また、納税資金は3月15日を目安に確保し、振替納税を利用する場合も口座残高を整えておくと、管理が楽になります。
迷った際は資料をそろえて専門家に相談し、提出後の控えも整理しておけば、次回の申告がよりスムーズになるでしょう。
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まとめ
不動産投資で、給与以外の所得が20万円を超える場合は申告義務があり、期限超過は無申告加算税の対象となるため注意が必要です。
正確な納税には帳簿や領収書の管理が欠かせず、青色申告で65万円控除を受けるには、e-Taxの要件を満たす必要があります。
減価償却費や損益通算を活用することで、資金計画が安定し投資効果を高められるでしょう。
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